2013.5.1


富士山 写真:嶋邦夫撮影
富士山 世界遺産に登録へ


決まれば国内で17番目の世界自然遺産登録

写真:嶋邦夫撮影


 ユネスコの世界文化遺産への登録を目指している富士山について、ユネスコの諮問機関は、「登録がふさわしい」 とする勧告をまとめ、富士山は6月にも正式に世界遺産に登録される見通しになった。

 一方、神奈川県の鎌倉については、世界遺産への登録がふさわしくないと勧告したため、登録は難しくなり、文化庁は今後の対応を検討することにしている。

 日本政府は去年1月、ユネスコの世界文化遺産に推薦し、ユネスコの諮問機関(イコモス)が去年8月から9月にかけて現地調査を行うなどして検討してきた。この結果、「イコモス」は、富士山について、富士山信仰という山岳に対する日本固有の文化的な伝統を表しているなどとして、日本政府が推薦していた静岡県にある三保松原を除くことを条件に「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告をまとめた。

 三保松原を除外する理由について、勧告では、富士山から45キロ離れ「富士山」を構成する一部と見なすことができないことや、富士山との間に防波堤が築かれた地点があり、景観の面で望ましくないことなどとしている。イコモスの勧告は世界遺産の審査に大きな影響を与えることから、富士山は6月にカンボジアで開かれるユネスコの世界遺産委員会で正式に登録される見通しとなっている。

 一方、鎌倉について「イコモス」は、武家政権発足の地であるといった重要性は認めたが、現存する史跡などだではその価値の証明が不十分だとして、世界遺産への登録はふさわしくないと勧告し、鎌倉の登録は難しいようだ。文化庁は関係する省庁や自治体と今後の対応を検討することにしている。

※「イコモス」の勧告とは

 ユネスコの諮問機関であるイコモスの勧告は、「普遍的な価値の証明が十分か」、「保全状況は十分か」といった観点から、4段階の評価を示すもの。 最も評価が高いのは「記載」で、世界遺産にふさわしく世界遺産の一覧表に載せるべきだというものだ。

過去5回の勧告では、その後の世界遺産委員会で、いずれも正式に世界遺産に登録されている。

 


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