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NEw (2007年3月20日 )    

  小笠原村の“常識”“非常識”って?     

 「お手盛り・談合」し放題? 迷走する「統合問題」!!

【記者の目ー小笠原新聞】

 小笠原村役場による税金のお手盛りぶり、その実態を聞いて驚いた。3月の村議会決算委員会で明らかにされたものだ。その内容たるや、実体のない団体に予算を勝手に計上したり、受注資格のない一民間業者と契約したりして、300万円もの血税を平気で配分するなど、談合、お手盛りは自由自在?といった、お粗末きわまりのないもの。

 ここはひとつ、賢明な村民にぜひ考えてほしい。こうしたことが平然と行われることが、小笠原の“常識”で、そんなことはないと、異論を唱えることが“非常識”だと思われているとしたら、小笠原の未来はない。「呆れたというか,末恐ろしくなった...」というのが、大方の島民の偽らざる気持ちなのではあるまいか。

 なかでも、小笠原商工会が小笠原村観光協会と同母島観光協会、同ホエールウオッチング協会が「統合」するか否かという問題が問われ、いま村民の間で話題になっている。いわゆる4団体を統合することによって観光の活性化をしようというのである。

 この問題は、3月7日から開かれた19年度村議会の「総務委員会」「予算委員会」で森下一男村長と議会との間で激論が交わされた。

 それによれば、小笠原村役場は観光振興を計るため小笠原商工会に、小笠原村観光協会と同ホエールウオッチング協会を「統合」させ、これまで以上に?に小笠原村の観光振興をする方針であるという執行部の苦心の計画案。その段階では着々と進行しているかのように見えた。

 良いことならやればいいし、不都合ならやらないほうがいいだけのこと。だが、総務委員会で廃案となっているにも関わらず、議会の承認も得ずに来年度予算に盛り込み、強行突破を図ろうとするやり方はいただけない。ルール違反といわれても仕方がない。

 当然、「話が違う」と議会から反発が出た。議会では「“4団体の統合ありき”が先行し、本来の補助団体の整理統合の目的から逸脱している。ましてや、議会の承認も得ないまま予算を計上するなど言語道断」と切って捨てた。

 そもそもこの話が迷走し始めたのは、昨年6月頃からだが、昨年末から村長の肝いりで「統合推進委員会」(委員長・森下村長)が発足し、4団体の統合問題が急浮上。そこで、村は公益法人の商工会に、民間団体の両協会を傘下に収め統合させた上で、4月1日から新団体を発足させるというから、話がややこしくなった。

 そうした背景のまま、すでに先月には観光協会とホエールウオッチング協会が臨時総会を開き、商工会との統合に賛成の決議を出している。商工会でも今月8日、「会員説明会」を開き、その席上、鯰江満商工会長のほか何人かの理事は統合に賛成の意向を示した。しかし、会長の意に反し出席した大部分の会員から反対の声が上がり「3月27日に臨時総会を開き、その席で会員の賛否を問う」と会長は明言した。

 だが,そのあと15日に開かれた、小笠原村議会予算委員会では「統合団体」への予算執行が否決され、従前通り商工会、観光協会と同ホエールウオッチング協会への予算補助が決められてしまい、「新団体」への予算は“宙”に浮いてしまった。森下村長も知恵を絞って対応策を考えるだろうが、結果として、村民のみならず、議会制民主主義はまたしても舐められ、側近政治がますますまかり罷り通っていく恐れが生じる。そうだとすれば、村民とってこれほどの悲劇はない。 

 村の観光振興を図ることによって、観光客が大勢訪れ、島が活性化することは大切だなどは、誰れでもわかり切っている。だが、行政権力が村民の口をを封じ込めるようとするなら、それだけの根拠なり、誰れもが納得できるだけの方向性、具体的なビジョンが示されなければならない。でなければ、行政と島民との関係は封建時代さながら、支配・被支配の関係に成り果てる。

 それにしても、村は「小笠原村観光協会」という立派なブランドの看板をはずして、新たな「新生団体・小笠原村商工会」の看板を掲げ、それで何をどうしたいというのだろう。「観光振興」大いに結構だが、その前にまず、人間として島民の健全な生活が守られなければならないと私たちは考える。

 権力を笠にきて、独善的な思い込みを勝手に公の場で公言し、それをまた、検証もせずに強引に決めようとする。そんな手法が許されてよい訳がない。なぜなら、小笠原は民主主義の島なのだから...。 

著名なジャーナリスト、むの たけじ氏は云う。“縦に深まらないことは、横にも広がらない”と...。

                               【記者の目・山縣 浩】

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