Click here to visit our sponsor


NEw (07.07.11) 

 三角測量使い 1万7250光年先の天体を観測

   銀河系の星の位置測定 世界で初めて----- 国立天文台

  ------------------------------------------------------------------------- 

【写真提供・国立天文台】   

  国立天文台は10日、小笠原村父島の小笠原観測所など、国内に設置した4ヶ所の天文広域精側望遠鏡(VERA)を同時に使って行う「三角測量」の原理を使い、太陽系から最も遠く離れた天体を世界最高の高精度で観測。その距離が約1万7250光年であることを突き止めたと発表した。

 国立天文台の研究チームは、オリオン座の近くに見えるS269という天体を対象に、2004年11月から3年間、年周視差を使い地球が太陽の周りを1周する間に、1万7000光年離れたオリオン座付近の星を観測。S269までの距離を1万7250光年、オリオンまでの距離を1425光年と決定した。

 また、研究チームは大気のゆらぎを打ち消して測定誤差を減らす新手法を開発し、太陽と地球の距離を基にした三角測量で天体までの距離を求めた。

 VERA(べら)観測は、銀河系の立体地図作りをめざす計画で、2001年に小笠原村父島に建設した小笠原観測局のほか、岩手県奥州市水沢、沖縄県石垣市、鹿児島県薩摩川内市入来など4地点に電波望遠鏡を設置。大気の揺らぎを取り除く独自の工夫を凝らした最先端の装置。

 観測には、それぞれが同時に天体を観測し、観測した信号を東京・三鷹にあるVLBI相関局で焦点を結ばせることにより、口径2300キロメートルの望遠鏡で観測したの同じ効果となり、星の位置を離れた星の位置を測定する。 

 これまで天体の観測は、米国が9050光年が測定の限界だったが、手法を改良して従来の約2倍遠い天体まで測定できるようになった。銀河系の構造や星の誕生する仕組みなどを解明する研究に役立つという。これらの成果は、日本天文学会の欧文報告(PASJ)に掲載されることが決まっている。 

  ---------------------------------------------------------------------------------------

戻る