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NEw (07.08.30)      

 日本自然環境保護協会・理事 金田平氏亡くなる

  9月2日に都内ホテルでお別れ会

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 小笠原の自然保護運動や、小笠原島での自然観察指導員講習会等で尽力した、日本自然環境保護協会・理事の金田平氏が7月28日、食道癌で亡くなった。

 同氏は、本紙に平成6年から平成8年迄11回に亙り“連載・小笠原の自然”というテーマで寄稿された。現在、小笠原村が直面している「エコツーリズム」、「自然保護」、「小笠原の観光について」など、あるべき姿を「小笠原の自然から学ぼう」の原稿を通して、当時から諸問題を的確に指摘している。

本紙は、同氏を偲んで遺稿の一部を選んで掲載した。

 ◇遺 稿◇

 □連載・小笠原の自然に学ぶ(平成8年5月号記事より)

 働きすぎという批判に応えて長期休暇を出す企業がふえた。この傾向は今後増々広がるだろう。そして、旅行の形態は忙しく走り回る形態から、滞在型が増えてきている。

 おがさわら丸で29時間、一ケ月に4往復という条件は、これまで勤め人の休暇での小笠原訪問を不可能にしていたのだが、対応できる条件が整ってきた。小笠原島は長期滞在に向いている。こうした時流に乗ろう。

 元日が海開きという気候は本土の人達にとって魅力だ。正月を小笠原でというのは、当然なのだ。ホエール・ウオッチングが売れるのもまさに時流だ。本土の海岸が人工化し、汚れ、美しい海にと憧れれば、小笠原が狙われるのもこれまた当然だ。

 長期の休みが正月前後と、夏という形が崩れて、通年に分散するのはたちまちだろう。小笠原はまさにそれを受け入られる所なのだ。こうした背景をつかんで堅実な観光客受け入れ態勢を確立しよう。

 父島も母島も大きさは車で走り回る大きさではない。車で観光というのはずうっと走っても景色が変わらない大陸での方法だ。本土でも車で走って耐えられるのは九州と北海道の一部だけだと思う。箱庭のようなところは歩いてこそ味が出るのだ。

 自動車道路は生活のためならともかく、観光のためなら作らないほうが良い。むしろ、車を気にしなくて済む遊歩道をじょうずに作ろう。小笠原は、東洋のガラパコスというのが売りであるが、一般には、なにが宝なのか、が理解出来ないのだから、ガイドが付いて島の特色を見せることが望ましい。いいガイドに付くことで知的観光が出来れば満足度は大きいはずだ。世界遺産になった屋久島には、ガイド組合が出来たが小笠原でも是非作って欲しいと思う。

 多くの観光地で、よかれとおもって都会人に迎合することが、本来その土地の持つ良さを失うということが多いのだが、小笠原には、小笠原にひかれて都会から逃げて来た住民が多い。

 彼等は、都会人が小笠原に求めることが何であるかを良く知っているわけだから、新島民とかよそ者とかと言って排斤するのではなく、彼等が都会的センスで観光業を営むのを上手に活用しよう。

                      (日本自然環境保護協会・理事)金田 平

 ◇  ◇

 日本自然保護協会は9月2日、都内のホテルグランドパレス(千代田区飯田橋)で午後12時から午後3時迄「お別れの会」を開く。

                 【記】 

 日時   2007年9月2日

 場所   ホテルグランドパレス 東京都千代田区飯田橋1-1-1

 最寄り駅 地下鉄「九段下駅」下車 徒歩3分 地下鉄「飯田橋駅」下車徒歩7分

  問いあわせ・呼びかけ人世話役事務局 (財)日本自然保護協会

  電話・03-3553-4101 FAX・03-3553-0139

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