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NEw (2008年6月24日 )                                    

 遺骨収集進まぬ島 ペリリュー島(パラオ)

  影山さんは語る「国をあげて全ての遺骨収集を

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 影山幸雄(東京都・在住(65)さんは伯父を硫黄島(東京都・小笠原村)で亡くし、父をペリリュー島で亡くした。今回、影山さんから知られざる遺骨収集の苦労話を聞くことができた。【写真・影山幸雄さん=硫黄島墓参、おがさわら丸にて】

 ペリリュー島は、パラオ共和国の西に位置する島で、旧日本軍守備隊と米軍との激戦が繰り広げられ、双方合わせて約二万名の死傷者を出し、日本軍が玉砕した島である。

 遺族が願う遺骨収集の要望に対し、ペリリュー地方政府は、日本のODA(政府開発援助)を増加してくれるなら許可すると、政治交渉の道具に利用し進展しない状態だ。遺品収集作業を許可することすら商業行為にされては、遺族にとってまさに「泣きっ面に蜂」状態である。

 しかも島には戦跡保護法という法律が摘要され、勝手に遺骨、遺留品を動かす(持ち出す)と15,000ドルの罰金または1年以下の懲役が科せられる。罰金を島の歳入と当て込んでいるため、島民全員が見張り役になり、密告によりほとんど検挙さている状況だそうだ。

 ダイバーが海底に沈む遺留品を船に上げれば、どこからともなく警備艇が出現し、現行犯逮捕されてしまうという。ところがこの法律には落とし穴がある。罰金さえ払えば、国外持ち出し可能なのである。世界中から訪れるダイバーや観光客が、戦争遺留品を国外へ持ち出しているそうだ。

 影山さんの証言によると、例えば墜落した戦闘機に貼りつけられた機体名板が剥がし取られていたとか。戦跡保護法は島の収益事業のための仕掛けでしかないのだ。こんな状況だから遺骨や遺留品がどんどん持ち去られてしまうと影山さんは危機感を募らせていた。

 それから比べれば硫黄島は遺留品流出の可能性はほとんどない。だからといって、一万一千余名の遺骨を放置してよいわけではない。国をあげて短期に全ての遺骨収集を終わらせることこそが、国のために散華した英霊たちと高齢化した遺族への贖罪ではないだろうか。(七星浩也)

※・お詫び=前回、影山幸雄氏の写真が間違えて掲載しておりました。訂正してお詫びいたします。

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