『野ネコ条例』制定の運び

   貴重な野生生物を守れ

 全国で初めての試み小笠原村では、野ネコが引き起こす人間や貴重な野生生物への害を少しでも減らすため、飼いネコの適正な飼養に関する条例案作りを始めている。、六月には条例案が議会に上程される見通しだ。

 現在、検討されているのは、村内でネコを飼う場合に飼い主に登録を義務づけるといった内容で、登録されたネコには飼い主の連絡先などが記載されたペンダントと首輪をかけることにこれにより、飼いネコと野ネコが一目で見分けられ、村が所有権侵害の問題を避けながら野ネコを捕獲し、繁殖制限手術を施せるようになる。

 母島では、国の特別天然記念物であるハハジマメグロへの猫による食害が増え、平成八年から九年にかけて野ネコの「捕獲作戦」を展開した。

 集落の小さな母島では、捕獲したネコが飼いネコか野ネコかの判別を逐一行うことができた。しかし、父島のように集落が大きくなると、捕獲したネコの所有者の確認作業はたいへん困難となる。そこでこの条例案の検討が行われるようになった。

 本土でも野ネコの害に頭を悩ませている市町村は多い。しかし、飼いネコの登録を義務づけても、登録の印をつけていないネコが野ネコなのか、他の市町村からの「越境ネコ」なのかの区別はつきにくく、条例としての実効性に乏しい。

 このため任意の飼いネコ登録にとどまっている。

小笠原村でこの「野ネコ条例」が制定されれば全国では初めてのケースとなる。

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