2010.6.18

 第14回 「硫黄島訪島事業」ーー小笠原村
  慰霊祭及び戦没者追悼式典 “平和の誓い新に ”
   戦没者遺族・旧島民ら166名が参加


 
 「おがさわら丸」(小笠原海運)で小笠原村父島二見港を6月15日に出発した硫黄島訪問団一行は、翌16日、硫黄島に到着。同島を訪れた2日間は好天に恵まれ一行は艀で上陸。6月16日、17日の2日間、硫黄島旧島民、小笠原島民、小笠原中学生ら166人(内・中学生14名)が墓参のため今年も同島を訪れた   

強烈な日差しが照るなか、墓参団一行は「硫黄島平和祈念公園」で慰霊祭及び戦没者追悼式典を行った。午後には、旧島民や中学生らは島北部の天山戦没者慰霊碑、摺鉢山のほか、地下壕群など島内を巡拝した。                  
 慰霊祭は午前9時30分から、旧島民慰霊碑がある「硫黄島平和祈念墓地公園」で始まった。式典の挨拶では、森下一男村長、佐々木幸美村議会議長(杉田一男副議長代読)、遺族を代表して硫黄島協会の影山幸雄氏が式辞を読み上げた。

 硫黄島旧島民を代表して岡本良晴会長は、「ろくな飲み水も食べ物も武器も無く、援軍すら望めない絶望的な状況の中で、一人ひとりが、どんな気持ちで最後まで戦いに向かっていったのでしょうか。(中略)私たちは、六十五年前の、あの時の年齢で止ったまま土に埋もれている御霊に、どんな言葉を持って語りかけたらよいのでしょうか。土の中の声無き声は、何を語りたいのでしょうか。打ち寄せる波音や木々の葉擦はずれの音に託したかもしれないその声なき声を、きょうはどうぞゆっくり聞いてあげて下さい」と述べ、さらに この悲願を受け継ぎ、遺骨収集を完遂させるのが、平和の時代に生きている私たちの責任では無いでしょうか。若い皆さんにお願いがございます。今後も戦争体験を風化させることなく、戦争の悲惨さと生命の尊さを考える機会を持ち、平和の大切さを学び、語り継いでいって欲しい」と、
参列者らに切々と語りかけ、平和の大切さを継承して今もなお残る遺骨の収集の完結をを誓った。

「おがさわら丸」は17日夕刻、硫黄島に別れを告げ、18日午後2時、遺族らは
帰京した。

                   式辞 誓いの言葉全文)(岡本会長) 



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