菅総理、硫黄島遺骨収集「特命チーム」設置を指示
 
 
収集作業本格的に…喜ぶ戦没者遺族

【写真=管直人首相・総理官邸で

菅直人総理大臣は15日、硫黄島(東京都小笠原村)の遺骨収集問題について「総理大臣補佐官を中心とする(遺骨収集)特命チームを設ける」と表明した。また、「同島には今も1万柱以上の戦没者の遺骨が残っており、米国の資料も調べてちゃんと探せば相当数の遺骨が見つかる」と指摘。さらに、「今月中に厚生労働省と防衛省の担当者でチームを編成する」と記者団に語った。

 また、硫黄島で遺骨の収集現場を視察した長妻厚生労働大臣に対し、「硫黄島は日本の領土であり、一日も早く遺骨を収集し、遺族の方がお参りできるようにするべきだ」と述べ、政府内に関係省庁による特命チームを設置し、遺骨収集の活動を促進するための方策を検討するよう指示した。               

 特命チームは、阿久津幸彦・総理大臣補佐官をトップに、内閣官房や厚生労働省、それに防衛省の担当者が参加して今月中にも初会合を開き、遺骨の収集を迅速化するための計画や、情報収集の強化策などについて検討していくことにしている。

 阿久津補佐官は、硫黄島(いおうとう)の遺骨収集に関し「国の責務。硫黄島は戦死者の4割しか収集できておらず、遅れている」と述べ、阿久津幸彦首相補佐官を中心とする特命チームを設けると表明した。

前日14日、硫黄島(東京都小笠原村)を慰霊に訪れ、硫黄島戦没者追悼式に出席した長妻厚労相は、太平洋戦争末期の激戦で2万人を超える日本兵が戦死した遺族らによる遺骨収集現場などを視察。取材に対し「長い年月がたち、ご遺骨が傷んでいる状況があった。もっと予算を組んで早めに収集していきたい」と語った。

遺骨収集に長年関わった旧硫黄島島民の一人は、「(遺骨収集に)これまで、腰の重かった政府がやっと本気になってくれた。戦没者の遺族たちも喜んでくれるでしょう。われわれも苦労して作業を続けてきた甲斐が報われてほっとしている。」と話していた。

 戦没者遺族(硫黄島協会)は、これで地下に眠っている戦没者も浮かばれるでしょう。最後の人柱まで収集できるように、国も頑張って続けてほしい」と語たった。  
 
   【写真提供・小笠原新聞】




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