硫黄島で戦没者追悼式 
 
 長妻厚労相「平和実現に全力」

 日本兵2万人以上が戦死した太平洋戦争の激戦地、硫黄島(東京都小笠原村)で15日、政府主催の追悼式が開かれた。

 長妻昭厚生労働相や、遺骨収集で島を訪れている遺族約20人ら計約50人が参列。「硫黄島戦没者の碑」前で黙とうし、長妻厚労相は「わが国の平和と繁栄の礎には、大戦で亡くなった方々の尊い犠牲があることを忘れてはならない。これからも平和な社会の実現のために全力を尽くしていく」と追悼の辞を述べた。

 晴れ渡った青空の下、遺族らが献花し、涙をぬぐう人も。父親が硫黄島で戦死した池田忠さん(69)=埼玉県=は「父と戦没者の皆さんが安らかに眠れるよう祈った」と話した。

 式に先立ち、長妻厚労相は負傷した兵士が手当てを受けていた「医務科壕」や「西大佐戦死の碑」を視察した。

 厚労省によると、硫黄島には1945年2月19日に米軍が上陸し、3月17日に日本軍部隊の通信が途絶えた。日本兵は約2万1900人が亡くなり、遺骨収集が52年から続いているが、これまで収集されたのは約8700柱にとどまり、1万柱以上の遺骨が眠っている。米兵も約2万9千人が死傷した。

                        【写真】硫黄島で行われた政府主催の追悼式で、追悼の辞を述べる長妻厚労相=15日午前9時ごろ
                                                                2010/07/15
  【共同通信】