東京都漁業調整規則違反の疑い
処分を検討…秋田県教委
朝日新聞・2010年9月1日9時16分
男鹿海洋高校によると、船川丸は昨年9月14日、生徒や教師、職員ら計34人を乗せて出港。26〜29日に小笠原諸島・父島の二見港に停泊した。非番だった職員が浜辺を散歩中、打ち上げられた高さ20〜30センチのサンゴを見つけた。小さいサンゴも含め5個を船に運び、自宅まで持ち帰ったという。 朝日新聞の取材に対し、職員は「浜辺にいた島民に『持って帰ってもいい』と言われた」と持ち帰りを認めたが、採取した日時や回数、船内の保管場所については「よく覚えていない」と話した。 今年5月、同校に「サンゴを持ち帰った職員がいる」と名指しで情報が寄せられ、校長が職員に事情を聴いたが、行為の違法性については調べないまま県教委に報告、処分はなかったいう。 斉藤裕義校長は「認識が不十分だった。再調査して改めて報告したい」と話し、県教委も「違法性が分かれば処分を検討する」としている。(田中祐也、笠井哲也、矢島大輔) |