2011.1.10


小笠原近海(南鳥島)で海洋調査本格化

レアメタルなど鉱物資源確保へ

将来、民間で商業化目指す−経産省


 政府は、日本近海に眠るレアメタル(希少金属)などの鉱物資源の調査を本格化させる。経済産業省が国内最東端の南鳥島沖(東京都小笠原村)で資源量を調査するほか、先端的な海底掘削技術の確立に向けた水中実験を行う。「将来の資源」(経産省)との位置付けだが、資源の海外依存を減らす手だてになりそうだ。

 南鳥島周辺では、海底を覆う「コバルトリッチクラスト」と呼ばれる金属の酸化物について、分布状態などを調べる。コバルトや白金などハイテク製品に欠かせないレアメタルを豊富に含み、日本近海では同島周辺にある。


 経産省は従来、同島に近い公海を中心にコバルトリッチクラストの資源量調査をしてきたが、2008年度以降、同島近辺の日本の排他的経済水域(EEZ)に調査を拡大。11年度予算案では、前年度の2倍に当たる6億6000万円を確保し、調査日数などを拡充する。民間企業による30年の商業化を目指す。

 また、近海では海底から噴出する熱水に含まれる金属成分が沈殿した海底熱水鉱床の開発も進める。金、銀などを含む同鉱床は、沖縄と伊豆・小笠原の両海域に分布しており、18年度の商業化に向けた政府の計画が進行中。経産省は今年秋に掘削機械の水中実験を実施し、将来的にどちらの海域を調査するかも絞り込む。

                                                                  時事・(2011/01/10


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